ビットコインの始まりとこれまでの歴史

今では最も有名な仮想通貨となったビットコインは、いつ、どのようにして始まったものなのでしょうか。その誕生から現在に至るまでの道のりを振り返ってみます。

ビットコインの誕生

ビットコインのアイデアは、2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物がインターネット上に投稿した論文によって初めて提唱されました。

この人物は一見日本人風の名前を使っていますが、実際にはどこの国の誰なのか、今日までわかっていません。日本人ではないとも、個人ではなく組織なのではないかとも言われており、真相は謎のままです。

彼の論文のビットコインのアイデアに興味を持ったプログラマーたちがビットコインのシステムの構築を始め、2009年に最初のビットコインの発行が行われ、運用が開始されました。

ビットコイン価格の推移

下の図はビットコインが初めて誕生した2009年1月3日から2017年10月16日までのビットコインの市場価格の推移を表したものです(縦軸は米ドル)。

【ビットコイン価格の推移(blockchain.infoより)】

2009-2010年:誕生~初の取引【1BTC=~1ドル】

2009年1月初めのリリース以降、しばらくの間、まだほとんど誰にも知られていない仮想通貨であったビットコインには値がついていませんでした。

同年10月に初めてビットコインと法定通貨との交換レートが提示され、このときの価格は1米ドル=1,309.03BTCというものでした。日本円に換算すると1BTC=約0.07円です。これは、ビットコインの新規発行(これをビットコインの採掘と呼びます)に要する電気代をもとに算出された価格でした。

ブロックチェーンのしくみ

2017.11.20

2010年5月22日、Laszlo Hanyeczというプログラマーがピザ2枚と10,000BTCを交換し、これが世界初のビットコインを使った現実世界での取引となりました。当時のビットコイン価格は0.2円程度でしたが、2017年10月現在でビットコインの価格は60万円を超えているため、現在のレートに換算すると、この2枚のピザは60億円もしたことになります。

2011-2012年:知名度の上昇と初のバブル【1BTC=1~35ドル】

2011年、TIME誌でビットコインが取り上げられ、大手メディアで紹介されたことによってビットコインの知名度が上がり、価格は一時31ドル(約3500円)まで上昇しました。

これがビットコインの最初のバブルだと言われています。

2013年:価格の急上昇【1BTC=20ドル→1,000ドル以上に】

その後、ビットコイン価格は数ドル~十数ドルの間で推移していましたが、2013年に価格が一気に上昇し、1BTC=127,800円という当時の至上最高値を記録しました。

2013年に価格が急上昇した背景には、中国での需要の高まりや、キプロス危機によって安全資産としてビットコインの人気が高まったことなどがあると言われています。

2014-2015年:Mt.Gox事件等による価格の低迷【1BTC=800ドル→200ドルに】

ところが2014年、世界最大のビットコイン取引所として圧倒的なシェアを誇っていたMt.Gox社がハッキング被害に遭ったとして取引を停止し、取引所の閉鎖に至るという事件が起こります。

その後も「51%攻撃」(悪意のある人物やグループが不正な取引を行うことが可能になってしまう問題)の危険性が高まるなどし、ビットコインの価格は低迷を続けました。(Mt.Gox社の事件については、後に当時の経営者が業務上横領の容疑で逮捕されており、ビットコイン自体のシステムに欠陥があったわけではないことがわかっています。

マウントゴックス事件とは何だったのか

2017.11.21

しかしながら、2014年はbitFlyercoincheckなど、現在日本における主要な取引所となっている各社のサービスが開始され、アメリカではDELLやMicrosoftがビットコインによる決済の受付を開始するなど、ビットコインの普及が進み始めた年でもありました。

2015-2016年:長期的に価格が上昇【1BTC=200ドル→700ドルに】

その後2015年から2016年にかけて、ビットコインの価格は乱高下を繰り返しながらも堅調に上がり続けます。

2015年10月には欧州司法裁判所がビットコインの売買は消費税等の課税対象外であるとの判決を下し、2016年には日本でも通販事業等を展開するDMM.comでビットコインによる決済の受付が開始されるなどの進展が見られました。

2017年:急激な価格上昇【1BTC=700ドル→5,000ドル以上に】

2017年1月初め、ビットコインの価格は一時15万円を超え、過去最高であった2013年の価格を超えました。

その直後、中国で取引所に対する規制が行われ、一時価格が下落するとともに、それまで圧倒的であった中国の取引量が大きく減少することとなりました。

しかしそれでもビットコインの価格は上昇を続け、2017年10月には1BTC=60万円を超えています。また日本では、同年4月に仮想通貨に関する日本で初めての法律となる改正資金決済法(いわゆる「仮想通貨法」)が施行され、仮想通貨交換業者に対する登録が義務付けられるなど、第一歩となる法整備が進みました。

仮想通貨法とは?

2017.11.21

さらに規制によって取引量が大幅に減じた中国に代わって日本での取引量が世界一となり、日本国内のビットコイン決済対応企業も着実に増えるなど、2017年は日本国内でもまさに「仮想通貨元年」といえるような進展が見られました。

ビットコイン普及状況(2017年10月時点)

2017.11.22