アルトコイン「イーサリアム」の概要

ビットコイン以外の仮想通貨をアルトコインと呼び、2017年11月時点で1000以上のアルトコインが存在しますが、その中で最も時価総額・人気が高いのがイーサリアムです。

本記事ではイーサリアムの概要を紹介します。

イーサリアムの現在の価格(2017年11月)

イーサリアムの通貨単位はETH(イーサ)です。2017年11月7日現在、1ETHは約34,308円となっています。

イーサリアムの時価総額は、2016年頃から、多数存在する仮想通貨の中でビットコインに次いで第2位となっています。2017年11月7日時点での時価総額はおよそ3兆3千億円です。



仮想通貨全体に占める各通貨の時価総額の割合
coinmarketcap.comを元に作成)

イーサリアム誕生の経緯

「イーサリアム」とは、Vitalik Buterinというロシア系カナダ人の青年が考案した、ブロックチェーン技術を利用したプラットフォームの名称です。このプラットフォーム上で利用される仮想通貨をEther(ETH, イーサ)と呼びます。

幼少期からプログラミングを学んでいたButerin氏は17歳でビットコインとブロックチェーン技術に出会い、ブロックチェーン技術を仮想通貨以外の分野で活用することの可能性を感じ、イーサリアムのアイデアを考案しました。

次項で詳しく説明しますが、イーサリアムとは、通貨だけでなく様々な用途にブロックチェーン技術を活用するためのプラットフォームです。仮想通貨Etherはその一アプリケーションという位置付けです。

Buterin氏は他のメンバーとともにイーサリアムの開発チームを組み、開発に必要な費用を調達するためにICOを実施しました。その結果、チームは約15億円もの資金を調達することに成功し、2015年に仮想通貨Etherがリリースされました。

仮想通貨を利用したICOとは

2017.11.24

イーサリアムの価格は当初1ETH=数百円程度でしたが、2017年6月には1ETH=4万6,000円以上まで上昇し、ビットコインに次ぐ第2位の仮想通貨となっています。

イーサリアムの機能

イーサリアムは、通貨だけでなく、様々な用途にブロックチェーン技術を活用するためのプラットフォームとして機能します。

このプラットフォーム上では、個人間の契約から物の売買やサービスの契約まで、あらゆるアプリケーションをブロックチェーン上で扱うことが可能です。仮想通貨Etherは、イーサリアムというプラットフォーム上で機能する多様なアプリケーションのうちの一つという位置づけです。

イーサリアムのプラットフォームにおいて重要なのが、「スマートコントラクト」と呼ばれる技術です。「スマートコントラクト」とは、交わされた契約をブロックチェーンに記録し、条件が満たされた際に契約内容を自動的に実行する仕組みです。

例えば、スマートコントラクトの技術を利用して、「特定の期日に、特定の相手に送金する」といった契約をブロックチェーンに記録し、実際に期日が訪れれば自動的に送金が実行されるようにすることができます。

契約の内容や実行された内容は、改ざん不可能な形でブロックチェーン上に半永久的に記録されます。そのため、金融や土地・建物といった重要な権利の管理・譲渡などの分野での応用が期待されています。

また、身近な場面でもスマートコントラクトの技術の活用法が提案されています。例として、故障した携帯電話を修理する場合を考えてみましょう。

あらかじめ「携帯電話が故障した際には、修理を依頼する」という契約を作成し、詳細を設定しておくと、実際に携帯電話が故障した場合、ブロックチェーンを介して自動で店舗に修理依頼が送信されます。同時に故障の状況の共有や見積もり、交換部品の発注、代金の支払いなども、設定しておいた通りに自動で行われます。このように、これまで複数の人や組織を介して行われていた一連のオペレーションが、ブロックチェーン上で自動的に実行されるようになるのです。

2017年9月、KDDI株式会社など3社が共同で国内初のスマートコントラクト活用事業の実証実験を開始することが発表されました。この実証実験では、上記の例のような携帯電話が故障した際の修理などのプロセスを、スマートコントラクト技術を用いて最適に行えるかどうか、検証が行われる予定です。

スマートコントラクト技術とインターネットに接続された家電、いわゆる「スマート家電」とを組み合わせれば、例えば「冷蔵庫の中の卵がなくなった場合、自動的に購入する設定にする」ということや、「家電が壊れた場合、自動で交換用の部品が届くようにする」といったことも、人の手を介さずに行えるようになると言われています。「食材がなくなったら購入する」「部品が壊れたら発注する」といった「契約」をブロックチェーンに記録し、自動で実行するのです。

このように、通貨以外にもあらゆる「契約」をブロックチェーン上で記録・実行することを可能にするプラットフォームが「イーサリアム」で、イーサリアムネットワークを基盤とした仮想通貨がEtherなのです。

ETH(イーサ)を購入できる取引所

ETHはビットコインに次ぐ人気の仮想通貨というだけあって、多くの販売所・取引所で入手することができます。高い値がついていると言ってもビットコインよりはずっと手が出しやすい価格なので、興味のある方は購入してみてはいかがでしょうか。

イーサリアムの取扱い業者:

  • bitFlyer
  • bitbank
  • BITPoint
  • coincheck
  • Kraken
  • QUOINEX
  • Zaif
  • みんなのビットコイン
  • GMOコイン
  • BitTrade