中止されていたSegWit2xを名乗るフォークコイン 12/28に誕生か

計画が進んでいたものの、今年11月に実行が中止されたビットコインの分裂、いわゆる「SegWit2xハードフォーク」を今月28日頃に実行するという発表が行われました。

ただしこのハードフォークは11月の分裂計画を主導していた人々によるものではなく、知名度のあるSegWit2xの名を利用した第3者による新たなフォークコインの発生である可能性が高いと見られます。

今回の「SegWit2x」プロジェクトのサイトには、“RIVIVAL(復活)”と銘打たれ、「ビットコインネットワークの送金処理速度は決済に利用できるものではなくなっている」「我々は完璧なビットコインを作り出す」などと書かれています。

また、「我々のチームは11月半ばに予定されていたハードフォークを行い、新たなコインの先物取引をHitBTCなどの取引所に上場する」「ビットコインの保有者に同数量のB2X(SegWit2xハードフォークによって誕生する新たなコイン)を付与するだけでなく、保有量に比例したビットコインを与えることを約束する」とも書かれています。

ハードフォーク実施はブロック高501,451時点の予定とされており、今月28日となる見込みです。

新たなコイン「B2X」はHitBTCやYoBit.netといった取引所で取引可能となるとされています。YoBit.netは今月19日にTwitterアカウントでB2Xの先物取引を開始するとアナウンスしており、すでにB2X/BTCのペアの取引を提供しています。

「中止されていたSegWit2xが復活」と銘打たれているものの、今回の分裂は11月に不安視されていた分裂騒動とは全く別物であると考えた方が良さそうです。

11月の分裂時には、ビットコインの開発者と大手マイナー企業を中心とするコミュニティが対立し、ビットコインを取り巻く主要なコミュニティが2つに分裂する危機となっていました。このときは、分裂が実行された場合、2つのビットコインのうちどちらを「真のビットコイン」とするのか、判断が困難になるという大きな問題がありました。

しかし今回の「SegWit2x」のサイト上でプロジェクトメンバーを見ると、11月の「SegWit2x」プロジェクトの主導メンバーとは顔ぶれが全く異なっています。今回の分裂では、ビットコインが2つに分裂するというより、「SegWit2x」の名を利用した新たなアルトコインが誕生すると理解した方がよいでしょう。

ビットコインから分裂したビットコインキャッシュの価格が上昇を続ける中、同様の分裂が相次いでおり、ここ数ヶ月間はフォークコインの乱立と言っていいような状態となっています。今回の「B2X」もそのようなフォークコインの1つという位置付けになるでしょう。

ただし、新たなコイン「B2X」が価値の低いアルトコインとして終わるか、ビットコインキャッシュのように価格を上げていくかどうかは、まだ誰にもわかりません。