2017年11月の仮想通貨関連ニュースまとめ

2017年11月に起こった仮想通貨にまつわる出来事を紹介します。過去のニュースと値動きを振り返って、今後の投資に活かしましょう!

11/1 米CMEグループがビットコイン先物の年内の上場を発表

日本時間の10月31日深夜、先物取引で有名なアメリカのCMEグループがビットコイン先物を2017年内に上場するという計画を発表しました。これを受けてビットコイン価格は70万円を突破し、最高値を更新しました。

Coming Soon: Bitcoin Futures – CME Group

11/2 ビットコインキャッシュが14日にハードフォークすることを発表

8月にビットコインからのハードフォークによって誕生したビットコインキャッシュが、11月13日(日本時間の14日)に再びハードフォークする予定であると発表しました。

ただし、この分裂はコミュニティ内の衝突などによるものではなく、ビットコインキャッシュのDifficulty(採掘難易度)の調整方法を変更するためのアップグレードです(詳しくは後述)。

11/2 Amazonによる仮想通貨関連ドメインの取得が話題に

米Amazonが、10月31日に下記のような仮想通貨関連のWebドメインを取得していたことがわかり、話題となりました。

Amazonが取得していたドメイン

  • amazonethereum.com
  • amazoncryptocurrency.com
  • amazoncryptocurrencies.com
現時点では、Amazonは仮想通貨に関するコメント等は出していませんが、この話題をきっかけに「Amazonが仮想通貨による決済を導入するのでは」という以前からの期待がさらに高まりました。

11/3 仮想通貨全体の時価総額が23兆円に

仮想通貨全体の時価総額が2,000億ドルを超え、日本円にして約23兆円になりました。2017年初めには仮想通貨全体の時価総額は2兆円程度だったので、10倍以上に伸びたことになります。

(その後、12月1日時点で仮想通貨全体の時価総額は3,000億ドルを超え、日本円にして約35兆円となっています。)

11月初め ビットコインキャッシュ価格が上昇

10月の終わり頃から11月初めにかけて、ビットコインキャッシュの価格が上昇しました。

ビットフライヤーのデータを加工】

11月半ばに予定されていたビットコインのハードフォーク、いわゆる「Segwit2x」を前に、リスクヘッジ先としてビットコインキャッシュを買う動きが増えたものと見られます。

11/7 ウォレットのバグにより300億円以上のイーサリアムが凍結状態に

イーサリアムのウォレットを提供するクライアントの一つであるParityが、自社が提供するウォレットに深刻なバグが見つかったと発表しました。このバグにより、300億円以上に相当するイーサリアムが凍結されてしまう事態となりました。

本件の影響で、7月20日以降にインストールされたParityのマルチシグウォレット内のイーサリアムが引き出し不能となっています(マルチシグウォレットとは、複数の署名を用いるセキュリティ方式を採用したウォレット)。その総額は日本円に換算して300億円以上と推計されます。

今回の件はイーサリアム自体ではなくウォレット側のバグが原因で、ハッキング等で資金が盗まれたわけでもないので、イーサリアム価格の大きな下落は起こっていません。

しかし、凍結されてしまった資金を救済するためにはイーサリアム自体のハードフォークが必要で、第3者が提供するウォレットのバグが原因で起こった本件の救済のためにイーサリアムのハードフォークを決行するのかどうかついて、議論となっています。

11/9 Segwit2xフォーク中止の発表

日本時間の11月16日頃に予定されていた「Segwit2x」の中止が宣言されました。

Segwit2xはハードフォークを行ってビットコインのブロックサイズ上限を引き上げるという案で、2017年5月に大手マイナーとビットコイン事業者たちが集まって行われた会合で「ニューヨーク合意」と呼ばれる提案によって決定し、16日頃に実行される予定になっていました。

しかし、この案については開発者のコミュニティからの賛同が得られておらず、「開発者、マイナー、ユーザー」というビットコイン関係者のコミュニティが分裂しかねない危機であるとして、長い間問題視されてきました。

その「Segwit2x計画」の主導者であった人物たちが、9日、予定していたハードフォークを「一時停止する」という声明を発表しました。理由として「十分な合意形成に至っていない」ということを挙げ、「コミュニティの分断はSegwit2xの本来の目的と異なる」「ブロックサイズの拡大よりも、コミュニティを一つにすることが大切である」としています。

コインテレグラフジャパンによるSegwit2x中止声明の全文和訳

この発表の直後、90万円に迫る勢いだったビットコイン価格は急降下し、12日には60万円目前まで下落しました。「ビットコインキャッシュのときのように、分裂によって誕生する新たなコインを受け取れるだろう」ということを期待してビットコインを保有していた人々の失望が背景にあると言われています。

ビットフライヤーのデータを加工】

11/9 ビットコインクラシックが開発を終了、今後はビットコインキャッシュが正式な「ビットコイン」になると宣言

ビットコインクラシックの開発者が公式サイトで「ビットコインクラシックの開発を終了する」と発表しました。

ビットコインクラシックとは、ブロックサイズ拡大派の支持者たちが2016年にビットコインから分裂させて誕生した通貨です。

当初ビットコインクラシックではブロックサイズを1MBから2MBに引き上げることを目標としていましたが、その後2017年8月にブロックサイズを2MBとするビットコインキャッシュがビットコインから分裂・誕生し、勢力を伸ばしたことで、存在意義が薄くなっていました。

今回の声明では、「ビットコインクラシックの開発者はビットコインキャッシュを支持する」と表明し、さらに「6か月以内にビットコインキャッシュをビットコインと呼ぶことになるだろう」と宣言しています。

コインテレグラフジャパンによるビットコインクラシック公式声明の全文和訳

10月終わり頃からビットコインの「Segwit2x」ハードフォークに備えたリスクヘッジ先として、ビットコインキャッシュの価格は3万円台から7万円台へと上昇していましたが、このニュースを受けてさらに値上がりし、12日には20万円以上の高値を付けました。

11/12 アルトコイン「ダッシュ」が値上がり

12日深夜から13日早朝にかけて、アルトコイン「ダッシュ」が約36,000円から5万円目前まで一気に値上がりしました。

ダッシュはブロックサイズの上限が2MBとなっているため、ビットコインのブロックサイズ引き上げが中止となったことを受けて、ブロックサイズ引き上げ推進派によってダッシュが買われた可能性が考えられます。

11/12-13 ビットコイン価格が60万円寸前まで急降下→上昇に転じる

Segwit2xハードフォークが中止となったことを受けて下落を続けていたビットコイン価格が12日、60万円直前まで下がりましたが、これを底値とし、13日になって再び上昇に転じました。

11/13 ビットコインゴールドがリリース

10月24日の分裂によって誕生したものの、チェーンが稼動していない状態だったビットコインゴールドが、13日早朝にリリースされました。

ビットコインゴールドについては、国内の取引所の多くが安定性・安全性が確認できるまで取扱いを未定としているため、取引ができるようになるまでにはしばらく時間がかかる見込みです。

11/14 ビットコインキャッシュがハードフォーク

ビットコインキャッシュの採掘難易度調整のためのハードフォークが予定通りに行われました。

従来のビットコインキャッシュには、EDA(Emergency Difficulty Adjustments)と呼ばれる難易度調整アルゴリズムが用いられていました。これは「12時間以内に6つのブロックが採掘されなかった場合、難易度を最大20%低下させる」というもので、ビットコインキャッシュの誕生直後、マイナーが集まらずなかなかブロックの生成が進まないという事態になった場合に備えて、そのような場合には採掘難易度を低下させることでマイナーにマイニングを促すための仕様でした。

ところがこの仕組みがあることで、マイナーたちは難易度が低下したタイミングで一斉にマイニングを行うようになり、ビットコインキャッシュはブロックの生成状況が安定しないという問題を抱えていました。

今回のハードフォークではこの状況を改善するべく、ビットコインキャッシュの採掘難易度は急激に変化するのではなく、過去144ブロックのマイニング状況をもとに計算し、約10分ごとに調整されるような仕様にアップグレードされました。

この仕様変更が成功となるかどうかは今後のチェーンの状況を注視する必要があります。

11/17 ビットコイン価格が90万円台に

ビットコイン価格はSegwit2xハードフォークの中止発表後から大きく下落していましたが、12日に60万円近くまで値下がりした後に上昇に転じ、17日には90万円台に到達して過去最高額を更新しました。

ビットフライヤーより】

11/20 世界最大級の取引所Bitfinexで出金遅延、破綻が懸念される

ビットコイン対米ドルの取引量が世界第1位である台湾を拠点とする取引所Bitfinexでユーザーが出金できない状態が続き、「第二のマウントゴックスとなるのでは」と破綻を懸念する声が上がりました。

さらに21日にはBitfinexと資本関係にあるTether Limited社が発行する仮想通貨Tether35億円相当がハッキングによって失われたとする発表もあり、BitfinexとTether Limited社が共謀してTetherの大量発行と価格の吊り上げを行なっているのではないかという疑惑が持たれています。

35億円相当のTetherがハッキング被害にービットコイン価格も一時下落

2017.11.22

11/25 ビットコインダイヤモンド誕生

25日、ビットコインのブロックチェーンから分岐する形で新たな仮想通貨「ビットコインダイヤモンド」が誕生しました。

国内のほとんどの取引所がビットコインダイヤモンドについては何も発表を出していない状況ですが、BTCBoxコインチェックがビットコイン保有者へのビットコインダイヤモンドの付与を行う予定としています。

11/25 ビットコインダイヤモンド誕生、大手では唯一コインチェックが対応を表明

2017.11.25

11/26 ビットコイン価格が100万円を突破

26日、国内の取引所におけるビットコイン価格が初めて100万円を超えました。

ビットコイン価格が100万円を突破、年初の約10倍に

2017.11.27

11/29 GMOコインがリップルの取扱いを開始

29日、GMOコインがアルトコイン「リップル」の取扱いを開始しました。

同社では取扱い開始を記念して、期間限定でリップルの売買時のスプレッドを0.3円とするキャンペーンも実施しています。

GMOコインがリップル取扱い開始記念スプレッド縮小キャンペーンを実施中!

2017.11.30

11/29 ビットフライヤーが米国での事業展開を開始

国内最大手の取引所ビットフライヤーが、子会社bitFlyer USAによるアメリカでの事業を開始することを発表しました。

期待されていたモナコインのbitFlyer USAでの取扱いについては現時点で発表されていませんが、2018年前半にはライトコイン、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ビットコインキャッシュなどのアルトコインの取扱いを開始する予定としています。

bitFlyer(ビットフライヤー)がアメリカでの事業開始、注目されていたモナコインの取扱い予定はなし

2017.11.29

まとめ:11月のビットコインの値動き

ビットフライヤーのデータを加工】

11月、ビットコイン価格は約72万円からスタートして月初は80万円以上をキープしていましたが、9日のSegwit2xフォーク中止の発表を受けて下落し始め、12日には60万円目前まで値下がりしました。

その後再び上昇に転じ、29日には一時130万円超の史上最高値となった後、月末には1BTC=117万円ほどとなりました。